2009年4月11日土曜日

いつまでコピー制限は生き残るのか

Bluetoothのノイズキャンセリング型ヘッドホンを買いに行ったのだが、『SCMS-Tの制限により、音楽再生機器によっては音が鳴りません』と店員に言われ、買うのを止めた。TVディスプレイ買おうにも、COPPとかHDCP等のわけのわからん動画プロテクト規格を調べないとイケナイなんて、、、業界は消費者に何を強いているんだろう。

DVDを買うときの「ビデオ用」と「データ用」もまやかしだ。実際は中身は同じ。価格に「録音(著作権)保証料」が上乗せされているだけなのが「ビデオ用」。



P-MODELの平沢さんの記事に、音楽ソフトのコピープロテクト問題へのアプローチがあった。課題解決へのヒントを見た気がする。彼は自分でネット配信をしているのだが、曰わく、

・自分で配信するようになってからは、作品の売れ行きが伸びた
・コピープロテクトをかけないことは、プロモーションにつながる

とのこと。「違法コピーしてそれで満足してしまうようなものであれば、それは作品のせい」と喝破しています。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005_3.html


平沢氏: メジャーレーベルを辞めて自分で配信するようになってからは、作品の売れ行きは伸びて、マーケットも広がってます。無料のMP3配信を監視していると、ダウンロードが24時間止まらないんです。そうしているうちに、次は世界中からCDの注文が入ってくる。そう考えると、無料で音楽を配信すること、コピープロテクトをかけないことは、プロモーションにつながるんです。これはものすごい威力ですよ。お金を払ってまで欲しいと思ってくれなければ、やってる意味がない。違法コピーしてそれで満足してしまうようなものであれば、それは自分のせいだと。作品がその程度のものでしかないと判断する姿勢を、今のところ持っています。

JASRACは、ただの集金機関に過ぎないのに多額の手数料を徴収し(だいたい印税の半分はもっていかれる)、その分配金の基準も不透明ときている。もはや時代からいつ引導を渡されてもおかしくない。それなのに、JASRAC・メジャーレーベル・AV機器メーカー・レコードショップ・配信事業者などなどが、プロテクト技術の進歩に日々多大な労力を費やしているのはばかげている。


(1)高城さんの本にもあるとおり、「一回アナログにしてから各自でデジタル化」してしまえば、デジタルコピー制限なんて意味なくなるのだ。もちろん音質の劣化など、素人には分からないレベル。

(2)そうでなくとも、コピー制限を外したコンテンツが、You●●なんかで流れまくっているので、結局プロテクト技術は、「無益」な「いたちごっこ」。

(3)しかも、プロテクト規格がわかりにくい。10回までOKとか、1回のみとか、HDCP、SCMS-Tとか、相性が合わないと、機器をつないでも動かないことがある。これは害悪以外の何者でもない。




もっとITでのコンテンツ配信が根付いたら(あと10年ぐらい後だろうか)、いっそコピー制限やめてみればどうだろう。AV機器業界、コンテンツ産業全体での成長が見込めるはずだ。金払う価値があるものは、ちゃんとカネになるから。(利権団体は、政治家や官僚と組んで阻止するだろうが)




 

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