2012年1月2日月曜日

Appストアが時代遅れになる日
~ ネイティブアプリ VS ウェブサービス



Appleの「App Store」はゼロ年代の輝かしい!金字塔では
ありますが、...少し古いなと感じてきました。

何が古いかというと、「Store」というのががどうにも。
その点、Android Storeも同じです。Chrome Web Storeも。

わざわざStoreをはさんでDeliveryする意味はなんでしょう?
ゼロ年代の遺物にすぎないのでは?



使ってもらうなら、Webサービスで十分!?

わざわざダウンロードするネイティブアプリでなくとも、
ウェブサービスで十分という視点もあります。
最大の利点は「URLをクリックするだけで使える」という
基本的なところにあります。

ブラウザがOSのポジションを志向している現在、
ブラウザの機能は年々進化しています。
2000年代前半のブラウザと、これからの10年のブラウザは、
全く違うわけです。
HTML5ひとつとっても、XHRひとつとっても。



通信環境の壁はやがてなくなる

ネイティブアプリだと、利用時に通信がいらない。
ウェブサービス だと、利用時に通信が必要。
── というのも片側からの視点です。

ウェブアプリも、キャッシュのコントロールが、
HTML5で明示的・安定的になりつつあるいま、
「通信が切れていても使えるウェブサービス」が
今年中には登場すると思います。

いずれにしても、
バージョンアップを想定する以上、通信は必須です。
ウェブアプリの強みは何より、そのバージョンアップが
手軽(というか意識する必要がない)という点になります。

また、通信ネットワークは世界中でどんどん整備されています。



「収益の果実」はひとつではない

ネイティブアプリの残る利点は、課金ができることですが、
実際の事例はほとんどが無料アプリを起点としています。

ビジネスモデルとして、有料課金・アプリ内課金を
主眼にしないならば(広告収入だけを意識するならば)、
もはやアプリ形態でDeliveryする必要はありません。

さらに「Google In-App Payments」が手数料わずか5%で
国内でもスタートしました。
http://www.publickey1.jp/blog/11/webgoogle_in-app_payments5.html  
特定のアプリマーケットにも、ブラウザにも依存しない
時代がもうすぐそこまで来ています。



Apple社からみたストアとは


故SteveJobs氏も、
ウェブサービス志向だったいう話を聞いたことがあります。
ただiPhone発売当時の、ブラウザの技術仕様が追いついていないために
「たまたま」アプリという文化でスタートした、という話を聞いたことがあります。

Apple社にとっては、
iTunesはただのおまけ(付加価値、つまり売るための手段)にすぎなくて、
本質はやはり、ハードを売ることが主眼なんだと思います。

それは、iOSがついこの間まで「母艦PCが必須」だったことからも
お察しがつくかと思います。

そうであれば、ネィティブアプリ配信を絶対視することもないでしょう。
必要に応じて使い分ければいいのです。



まとめ:「Storeをすっ飛ばせ」

2011年からのWebの10年は、
いかに「Store」をすっ飛ばすかが、隠された鍵だと思います。

さらなるウェブサービスの進化がみられるはずです。



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