2014年8月1日金曜日

IT から AT( Artificial-Intelligence Technology 人工知能技術)へ




これまでは、音楽や絵などの解釈はコンピューターにはできないとされてきた。しかし、こういった創造領域に対してIT技術を応用する試みが実を結びつつある。

国内では Songrium (産業技術総合研究所) がある。音楽を理解するシステムだ。
http://songrium.jp/

アニメタイトルに対する訳語の自動抽出プログラムもおもしろい。
PDF: http://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/files/JCLWorkshop_no5_papers/JCLWorkshop_No5_13.pdf

>>音訳素性の追加によって抽出できるようになったタイトルとして,「(Bismark,星銃士ビスマルク)」,「(Valkyria Chronicles,戦場のヴァルキュリア)」などがあげられる.


海外ではもっと多くの事例がある。

映画の興行成績を脚本段階で予測する「Epagogix
(参考:http://bigdata.sakura.ne.jp/db/archives/117

ヒットソング判定もすでに実用レベルで
http://en.wikipedia.org/wiki/Hit_Song_Science
http://en.wikipedia.org/wiki/Polyphonic_HMI
http://www.musicxray.com/

ノラ・ジョーンズの「Come Away With Me」などのヒットは、リリース前にPolyphonic_HMI で予言されていた。
もっともヒットソング判定には、賛否両論( PDF )がある。




将来、ニューラルネットワーク(ディープラーニング)に特化したCPUが開発されるであろう。
いわば、ニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)だ。
そのときが、技術的特異点となる。コンピューターが意識を持ちはじめる。
さらに、量子コンピュータあるいはDNAコンピューティング(Wikipedia参照)技術と結びつけることで、飛躍的に速度(すなわち知能)が上がるだろう。

そのころには、人工知能を、一般のユーザーが自由に"教育"する時代が来る。



ビッグデータのその先には、面白い世界が待っていそうだ。
 



2014年7月12日土曜日

ITなどベンチャー系の助成金・補助金・支援金30個まとめ

まるでゴールドラッシュ。これから起業する人にはいいかもしれません。
シリコンバレー行くより日本で起業したほうが楽だったりして。





►これが一番惹かれるw

  • CSAJ/平成26年度「独創的な人向け特別枠(仮称)」→「異能innovation(いのうべーしょん)」

    「独創的な人(ICT技術課題に挑戦する個人)」の公募を平成26年7月14日(月)から同年8月20日(水)まで行います。なお、公募要領、応募書類等については、公募開始の日に改めてお知らせいたします。

    http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000087.html

    角川アスキー総合研究所が実施機関となる。



►自分の自治体でも検索してみよう。(例:東京都港区)





►今年の分は終わりみたいですが挙げておきます






►その他:



►書ききれないと悟った。これで終わり。

中小企業庁:補助金等公募案内
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/

https://www.google.co.jp/search?num=50&lr=lang_ja&newwindow=1&safe=off&tbs=lr%3Alang_1ja&q=%E8%B5%B7%E6%A5%AD%7C%E5%89%B5%E6%A5%AD+%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E9%87%91%7C%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91+-blog+-oshiete+-2ch&oq=%E8%B5%B7%E6%A5%AD%7C%E5%89%B5%E6%A5%AD+%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E9%87%91%7C%E5%8A%A9%E6%88%90%E9%87%91+-blog+-oshiete+-2ch&gs_l=serp.3...9982.17476.0.17914.16.16.0.0.0.0.128.1254.14j1.15.0....0...1c.1.45.serp..16.0.0.iB80szxGfI8




2014年7月10日木曜日

未来予測つづき #02


  • IT(Information Technology 情報技術)から、AT( Artificial-Intelligence Technology 人工知能技術)へ転換する
  • 高性能な投資代行ボットが普及し、投資家は、ボット(ロジック)を高値で購入する。
  • 音楽のAIリコメンド、本のAIリコメンド
  • 俳句を詠うコンピューターシステムが生まれる
  • 話の内容をまとめるための情報構造(MML: Mental-model Markup Language )が出来る。知能を選んでインストールできるようになる。
  • 領収書を入れれば、自動認識して、仕訳を起こすサービス。

  • 自動監視カメラ(不審者検知のAI化)
  • カメラ監視業務を海外(フィリピンなど)で行うサービス

  • DNAプリンター、タンパク質プリンター、ワクチン・抗体プリンター。(創薬ががらっと変わる)
  • 人手不足で、休業するサービス業が続出する(日本)。正社員化が進むかと思いきや、逆に非正規派遣が増える。人材調達ノウハウをもつ派遣業者の力が強くなるため。

  • スカイプ(TV電話)を使った弁護士事務所。顧問料月額3,000円で、簡単な相談は月20分まで無料。以降 2,000円/10分
  • スカイプを使った経営相談(中小企業診断士)。顧問料月額3,000円で、簡単な相談は月20分まで無料。以降 2,000円/10分
  • スカイプを使った家庭教師。月謝3,000円で、簡単な質問は月20分まで無料。以降 2,000円/10分
  • スカイプを使った特許相談(弁理士)。月額3,000円で、簡単な相談は月20分まで無料。以降 2,000円/10分
  • スカイプを使ったFP(フィナンシャルプランナー)。月額3,000円で、簡単な質問は月20分まで無料。以降 2,000円/10分
  • スカイプを使ったカウンセラー、、は、もうあるね。

  • 宅配食、宅配洗濯、宅配デパート(外商の一般化ですね)、宅配コンビニ、宅配美容院、宅配歯科、・・・TAKUHAI化の時代。


2014年6月13日金曜日

サイトM&Aの平均売却額の見込み(概算方法)について




ウェブサービスのマネタイズの方法としてはいろいろあるが、いっそのこと「ウェブサイトごと売却する」という形もあるのではないかと思ったので、調べてみた。

まず、検索で最初にヒットする下記のサイトで、過去の事例の中から「成約」したものを抽出した。
≫Link:サイト売買実績国内最大級【サイトM&A公式サイト】
http://www.sitema.jp/ (案件取引一覧

140件の購入・売却が「成約」したものについて、下記のデータで分析する。


  • 売却額(希望売却額ベース)
  • 月間売上高
  • 月間営業利益
  • 月間PV


その他にも、登録日や閲覧数(たぶん案件が見られた回数)の数字もあるが、結果から言うと、相関が認められなかったので捨像してかまわない。

抽出サンプルの平均は、


  • 売却額        5,797,489 円
  • 月間売上高  1,147,147 円
  • 月間営業利益 270,943 円
  • 月間PV         878,247 PV


であった。回帰分析を行った結果、

売却額 =
   680,000 +
   (1.78) × 月間売上 +
   (10.0) × 月間営業利益 +
   (0.41) × 月間PV

となる式で、おおよそ7割の精度で推定ができる。



検証結果から特異データを除けば、
下記のような分布になる。(100%で推定通り。100%より上は、推定より高額になる)




おおよそ算式どおりではあるが、ばらつきも大きい。
200%あたりまでは多いので、交渉の余地があろう。



パラメーターごとの寄与度は、下記の通り。




PVよりも何よりも、営業利益が重視されると思われる。





さて、先ほどの散布図では平均から大きくオーバー(300%~1000%)するものも多い。
これら事例タイトルを抜粋すると、


  • 電子書籍のECサイト
  • ウェディングSNSサイト
  • SEO対策用サテライトサイト100サイトセット
  • 会員7万人 女性向けダイエットSNS
  • スカウト機能付き、企業側も自主登録可能な求人サイト【著作権フリー】
  • コンテンツが豊富な犬のコミュニティーサイト
  • 期限切れドメイン検索サイト
  • メールフォームのレンタルサービス
  • 女性限定コミュニティサイト(SNS)


コミュニティ系のサービスが並ぶ。

データをみると、PV(おそらく会員数も相関しているであろう)によって価値の多くが決まるようだ。また、売却額は ECサイト・情報サイトなどと比べて大きく上振れしやすい。夢がある話だ。


ついでにではあるが、先ほどの散布図で
平均からアンダー(~33%)してしまった事例のタイトルを抜粋すると、


  • 海外ブランドアパレルECサイト 3サイトセット
  • 還暦祝いギフトのECサイト
  • レーザープリンター、複合機のECサイト
  • 住宅照明器具のECサイト
  • 輸入電子雑貨・ゲームパーツのECサイト
  • 中古携帯(白ロム)買取サイト


ほぼECサイトが並ぶ。
これらはPVにかかわりなく、売上低迷で判断されているようである。



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2014年6月4日水曜日

次の10年で 『considerate な IT 』がくる



未来予想をするのは楽しいもので、今日はいろいろ考えたものを公開してみます。

ユビキタスとかフラット化とかロングテールとかの次の潮流は
" considerate な IT "( 気が利くIT )と予想しています。



 今後5~10年の予想


►User Interface(UI)
  • HTML5 → コモディティ化して GFX レベルになる (GFX参考
  • UI・UX・デザインが会社の ”資産” になる → 「デザイン・ファースト
  • ITが「気が利く」(considerate)ようになる  →  テキストマイニング、ニューラルネットワークなどのAI技術
  • ユビキタス → デバイスが透明になる → 物理的にも、意識的にも
  • キーボードレス(手書きタッチペン)、マウスレス、音声入力 → 体感覚デバイス

►お仕事
  • 非正規雇用が多数派に。業務委託請負が増える
  • さらに在宅勤務が主流に → 日本法人でも海外の人を雇うことが普通になる、バーチャル執務室、video会議がデフォに → 出勤は週2日とか普通 (参考
  • 上記とあいまって、名古屋に住んで東京の会社に勤務できるようになる(リニア開通)→ 究極として、日本全国が首都への通勤可能圏になる

►IT環境
  • ノートパソコンが、ほぼ絶滅
  • 仕事用のパソコンは、ほぼリモートデスクトップになる
  • 会社のPCモニタは垂直から、斜め置きへ (参考) 、リビングでは、水平へ (参考)
  • 液晶テレビは、短焦点プロジェクタに置き換わる (参考) → 4K・8Kよりもこのスタイル変化のほうが大きい
  • 自宅PCでも無線通信(携帯キャリアの電波)がメインとなり、光ファイバー契約は減少 → モバイルとホームの垣根が無くなる

►ウェブサービス
  • SNS → PLN (Personal Logging Network) に包含されていく
  • Openなネットに対して、Closedなネットというもう一面が伸びる → i.e.スノーデン
  • ライフログ → ハードの競争から、ソフトの競争(プラットフォーム争奪戦)へ移行 

►ビジネス環境
  • IT系のサービスの覇権が、世界(グローバル)統一ではなく、(アジア、アフリカ、中国などの)ブロックごと・文化圏ごとになる
  • イノベーションが、インドとかアフリカから起こる
  • Mペサ(参考)みたいなものが日本にくる →  ドコモが金融の会社になる
  • アマゾンも楽天も、金融事業が伸びるかも。


また思いついたら書きます。


・・・自由な発想と呼ぶにしては真っ当すぎるような気がします。
でも、本当に破天荒なものは社長名のブログでは書けませんよね。


2020年代とか2030年代は、テクノロジーではなくて、サイコロジーが最先端かもしれない。


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2014年4月15日火曜日

STAP現象はありますっ!

fig.1


私の見立てでは、STAP現象はあるけど、まだ細胞の初期化(そこから生命を再生できる)まで技術は固めてはいない、である。
それをNatureは固めたと誤解し、マスコミも騒ぎたてた。研究としてはまだ5%程度の完成度だろう。

STAPは細胞が酸で死ぬ直前にマーカーが反応する状態に時々なるというだけで、小保方さんはそれを初期化だと信じた。教授連中もそれに乗っかった。しかしその初期化からまだ生命は作れない。再現できない。

とはいえ、その酸で死ぬ直前の性質を利用して、細胞の初期化を(死なせる前に)固定できる手法を確立したら間違いなく歴史が変わる。すごく難易度が高いけど、小保方さんがやりたがっているのはそれだろう。


そのためには(研究を続けるには)論文数の実績がいる。

なので、途中段階をver0.1としてNatureに送った。

ver0.1だと掲載拒否された

なので、0.8ぐらいに盛った(たまにそういう研究者はいる)

実は0.1だということの但し書きを省いた(アホやで)
論証の弱い部分はコピペで補った(アカンで)
マウスも別のに差し替えた(擁護の余地なし)

インパクトがあったのでNatureも載っけた(ある意味共犯)

炎上

まだ途中(ver0.1)なので、記者会見で詳細を聞かれても答えられないし、肝心のコツは秘匿したい。

再炎上



彼女が大学の助教など(無期限の身分)だったら、多分こんな発表はしなかっただろう。
契約期間のある研究者の悲哀である。

若い研究者らしく功を焦った。
それを指導する体制も弱かった。理研の「そんな指導をしなきゃいけないアホは、理研にはいないはず」という前提が崩れた。

これは、名前だけ出して研究成果を稼ぐ、東大教授連中の喜劇でもある。
この点は笑ってよい。



※私なら、この研究段階ではNatureには出さず、もっとマイナーな論文誌に送る(途中段階なら、目立たないほうがいいから)。論文の置き方は「STAP初期化の可能性の定量分析」ぐらいにしておく。ま、一応大人なので。

※この現象は今後も研究されるだろうし、将来誰かによって真の成果が出ると思う。

※通常、理研は、理系の中でもエリートしか行けない、はず。

※小保方さんはもう理研にはいられないだろう。査読も厳しくなる。どこかが拾ってくれればそこで頑張ればいいし、どこも拾ってくれなければ辞めるしかない。ただそれだけのこと。

まあ、世界は広い。どこかあるとは思うのでそこで再現条件を特定すれば逆転が可能。ただし、ものすごく難しい。


fig1: http://www.freeimages.com/photo/740733

2014年2月17日月曜日

【勝手に予想】iPhoneOS 8 への提案


カゼで寝込んでいる間に、試みに考えてみました。
多分、今後 数年間の方向性は合っていると思います。


■iOS8 新機能:


  • 防水(早く対応するべきですよね)
  • 顔認証@ログインスクリーン(指紋の次はコレ)
  • 静電&高精度タッチによる、手書き入力(タッチ&スタイラス両対応。GalaxyNote3の後追いです。Appleらしく..)
  • 画面に指を近づけると(タッチする前に)、hover効果(onMouseOver)が出来る。前面カメラで認識する。


そしてもう一つ(One more thing...)
※ためる



  • "Always REC" :常時録音、常時録画


  これは、マイク(音)とカメラ(絵)の両方あって、

   → マイク : 常時の音声認識、周囲の音声を常時認識。
         → 認識ワードを文字入力候補にする
         → TEXTでLOGが残る
       
   → カメラ : 常時の画像認識
         → 5秒おきに画像ログが残る
         → 背面カメラに映った文字をOCRして、文字入力候補にする


キャッチコピーは、
「iOSは、もっと体の一部になる」とかでしょうか。




以上です。
Appleさんは弊社というか私に是非、企画を外注してください。
ジョブズ亡き後、サプライズが不足です!

待ってます。

2014年1月1日水曜日

お正月:経済展望2014(あくまでも予想ですが)


円安になったものの、どうにも貿易輸出が伸びない。
貿易赤字は構造的なものなので、これからも続くと思われる。
したがって、今年前半に円高(95~100円/ドル)になる調整局面はあるものの、金融財政政策もあいまって、今後は長期的(3~5年)には、円安(120円~135円)に向かうと思う。

但し、Chinaのバブル崩壊が起きれば、一旦大幅な円高になるので、その準備は整えておいたほうが良い。
Chinaのバブル崩壊では、世界同時に株安にもなる。
その修復には、1年ほど要するが、2年以上はかからないであろう。


その、Chinaバブル崩壊は2010年代に必ず起こる。




 「JAPAN is BACK」??   

アベノミクス第三の矢では「JAPAN is BACK」と謳っているが、アホかと。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/seicho_senryaku2013.html

過去に戻ったって何もないぞ!

以前の夢は再現できない。
なぜなら、もう途上国ではないから高度成長はもう来ない。中学生でもわかる。
ルイスの転換点をとっくに超えた日本は、成熟国のモデルを新しく探す必要がある。



ではどういう成長戦略であるべきか


 現状分析しよう。  

日本の地盤沈下は、製造業がぱっとしないということだろう。とくに家電。
GoogleTrendで「Panasonic」とか「SONY」とか「SHARP」で検索すると

キレイに右肩下がり。
ちなみに「S●msung」。対照的だ。



これは、1つに、
技術のコモディティ化(ありふれたものになる)と、
技術(技術者)の流出が原因。

もうひとつは、
世界マーケット(消費者)のボリュームゾーンが、人口動態の変化に伴い、上中流から、下流(新興国とか、フロンティア国、アフリカとか)に移ってきたということ。そこで求められているのは、「そこそこの品質を、そこそこ以下の価格で」だ。
したがって、我が日本が得意とする、精緻な技術は「過剰スペック」になり、その市場は年々小さくなっている。



●●社のように、
・ヘッドハントした技術を使い(研究開発費が少なくて)、
・新興国で製造し(人件費が少なくて)、
・そこそこの品質・機能で(原価が安い)、
・ボリューム市場をとる(量産効果がある)企業と、

日本の電機メーカーが競争して勝てるわけがない。どんなに優秀でも。



ではどうするか。
低価格ブランドを作るのもひとつだろうが、
王道は、



 変わるものと変わらないもの。  

  1. 変わらないもの。「技術立国」

    「変態的に凝り性の日本の技術者」はこれからも、日本が世界で果たすべき役割。
    技術集約、知識集約。

    これは不変。
  2. 変わるもの。「製造品目」

    「高付加価値でも「過剰スペック」にならない分野。新興国で生産できない品目」

    ここが変わる。



 重点分野(具体案)  

では、
具体的に「高付加価値でも「過剰スペック」にならない分野。新興国で生産できない品目」とは何でしょうか?


  (1) ゲーム機器産業
    
    過剰スペックなぐらいじゃないと、エンタテインメントにならないから。
    

  (2) バイオ、創薬
  
    これも、過剰スペックなぐらいじゃないと、勝負にならない(新規性がない)から適している。


  (3) 軍需産業

    もちろん、これもスペック競争。
    戦後教育的にはタブーなのだろう。
    だが、軍事費ほど国内経済へのプラス波及があるものはない。
    
    軍事バランスこそが平和に寄与するという考えにたてば、平和国家のありかたとしても間違ってはいない。ファインな技術力が最も活かせるのは、これまでの歴史を見れば、軍需産業だというのは、冷徹だが事実である。
    
    軍事技術を持つ国としての優位性を持つことで、軍国主義に走らなくても、世界で独立した安全保障を持てる可能性がある。(武力ではなく、技術による安全保障 ※これを「技術安全保障」と呼びたい )
    
    安倍内閣は公にしないだけで(マスコミが騒ぐから)、実はこれを考えていると思う。すなわち、最大の規制緩和は、武器輸出三原則の廃止。まあこれは、賛否両論あろうが、時間の問題だろう。



  (4) ロボット産業
  
    10%優秀なロボットは、2倍以上の価値をもつ。
    ロボット製造技術は、新興国が追随できるのにはあと30年はかかる。
    サービス業へのロボット活用も、日本の独壇場になると思う。
    
    製造ロボットを輸出する。
    あるいは、低コストの「労働力」として使う。(外国人単純労働者はそれほど多く要らなくなる)
    
    ※世界の産業用ロボットの6割は、日本の工場にあるという。
    http://karafro.com/indrobo/inrobot.html
    


  (5) 資源エネルギー輸出大国へ
    
    今世紀から22世紀にかけては、資源が鍵になるが。それも技術の範疇になる。

    (Chinaや新興国は、人口が増えて、むしろ資源輸入国になってしまい力を失うだろう。その点、少子高齢化社会の日本は、有利になる。)
    
    ■海洋資源開発1:
    海洋からのレアメタル収集技術を進めることで、
    資源輸出国になれる。
    
    ■海洋資源開発2:
    メタンハイドレート。当たり前のように開発してほしい。
    
    ■原子力の技術開発:
    否が応にも、広島、長崎、それと福島・・・世界で日本だけが、原子力と向き合ってきた国である。平和利用である発電技術に関しては、逆に、世界一のポジションを築きうると言える。
    
    ■太陽光の技術:
    ■惑星資源開発:
    
   エネルギーや資源に乏しかった日本だったからこそ、それをうまく活かし、輸出できるようになれる。(現産油国の没落は2030年ごろから本格化するだろう)




※これらが奏功すれば、自ずと技術の流出は止まる。むしろ世界の技術を、日本が吸収し集約するようになる。但し、スパイ防止法(民間においても、背任罪の適用と重罰化)などの最低限の法整備は不可欠。

※サービス分野(おもてなし)、観光立国、医療、アニメ産業なども大好きだけれど、産業規模、産業波及からみたインパクトは小さいよね。




 21世紀から22世紀にかけて 



20世紀型の「人口市場社会」は、あと10~20年で終わるだろう
(アフリカ、中東の中進国化で世界網羅が完了してしまうから)。

そこから先は、21世紀型の「高付加価値社会」が、新しい文明の目指す地平になる。日本は、今は、産みの苦しみだが、世界で最も早く「高付加価値社会」へのトライを行なっている先頭走者。

少子高齢化は、21世紀型の「高付加価値社会」への転換を図る上では、むしろチャンスといえる。

そこでは「一人あたり」GDP(別にGNPでもGNIでもよい)が大切になってくる。
いま、そのランキングの上位は
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
ルクセンブルクなどの金融国家、あるいは産油国(資源輸出国)、あるいは小国だが、そこにどう食いこむかを国家および各自の目標にしたらいいだろう。




 さらに具体的な政策提案をすると  


  1. 技術者のすそ野を保つために、理系教育を強化する。

    高校からの、理系コース、エリート選抜(5%)制度・飛び級・奨学給付を広げる。
    国立大学のエリート選抜(5%)カリキュラム。
    畢竟、文理問わず、我が国は教育立国。
  2. 大学研究室(理系)への、科研費助成を5年で2倍にする。
    国立の科学研究施設への予算を10年で5倍にする。
    ※軍事産業(武器輸出三原則の解除)がNGであるなら、これぐらいやらないと意味が無い。


  3. 高付加価値でも「過剰スペック」にならない分野。新興国で生産できない品目に、産業構造をシフトする。(前項で述べたとおり)

    そのため、ベンチャー投資機構を国が作り、アホな日本の銀行なんかすっとばして、「活動実体と技術資産」に応じて資金を供給する。シリコンバレーのいわゆる「エンジェル」のように。そうすれば自ずと、世界の頭脳が日本に集まってくる。





「JAPAN is BACK」とかいう過去の栄光ではなくて、前向きに変化したい。
「JAPAN gets FUTURE」私自身もそうでありたいものです。

かしこ