ボトルネックの概念は工業生産・システム開発・サービス提供などの業態に限らず、ものごとを進める上での大切な視点だ。
ボトルネックへの対処法は2つある。
(1)ひとつは、ボトルネックそのものの解消解決をめざすこと。
(2)もうひとつは、ボトルネックを折り込んでプロセスを見直し、全体最適を模索する方法だ。
例えば、衣類の洗濯(洗い物→洗濯→日干し→たたむ→着る)に置き換えた場合、ボトルネックは天気の良い日にしかできない「日干し」の段階だ。
(1)での解決方法は乾燥機の購入や、雨天でも干せるような設備であろう。
(2)では、天気が良い日にのみ、洗濯を行なうようにする(天候を中心に予定を組む)、
...といったかたちとなる。
注目すべきは、この(2)では、全体のプロセス進行の支配権が、ボトルネック部門に移ることだ。
下手をすると、発言権も。これは好むと好まざるとにかかわらず((1)でない限りは)、必ずそうなる。
弊社のサービス提供にあてはめると「企画-研究-調査-開発-デザイン-PR-販売-運用」の順でプロセスがあるのだが、まさにボトルネックは「開発」である。リソースの不足なのではあるが、プログラマーを新たに雇うのは時期尚早なため、現状は(2)の策を取らざるを得ない。
したがって、一番の業務内容である「企画」はいったん脇に置いて、「開発」を業務プロセスの支配部門にするしかないのだ。
志をもって起業した身には譲歩だが、資本力をもつまでは我慢なのだろう。この割り切りと飲み込みが、まずは出発点(当たり前だが)。
2009年5月2日土曜日
ボトルネックへの2つの対処法
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1 件のコメント:
状況によって、できること・やりたいことが変わりますよね。
なんか・・みんな同じようなことで悩んでるんだと、ちょっとホッとしたような感じ。
(安心するのも変な話だけど・・)
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