ウェブサービスを作って、さて海外展開となったとして
どこに進出するのが正解なのか?
自社サービスを12言語、世界の人口のおおよそ半分をカバーしてみて実験した結果。
※すきま系ウェブサービスです
※収益はAdsenseを仮定しました
いきなり結論
腐ってもOECD、腐ってもG7である。
ネット人口が多く、広告を含めたお金が回っているエリア。通貨価値がしっかりした経済圏。まずこの王道から攻めるべき。
その収益を原資に、エリアを拡張していけば良い。
人口が多いことに意味は希薄である。中小事業であるならば、中国語版とかインド語(ヒンディー語)版とかは後々でよい。
そもそも
そもそも、日本のウェブサービスにお金を使う、あるいはそこで広告をクリックする層はある程度(中流以上?)の裕福さと教養があるわけで、
英語がざっくり使えると考えてよい。
よって、まずは英語版をしっかりと作ることが肝要であろう。
当たり前の結論であるが、再確認できた。
人口が多い、将来伸びるかどうかといった超長期的なことまでビジネスにおいて考える必要はない。日経新聞のノリは大企業用だ。多国展開しすぎると経営リソースの無駄となる。初期導入も負担になるが、それよりも維持が大変だ。(更新のたびに毎回全言語を翻訳できる?)
話語別の優先順位
というわけで、話語別の優先順位はこんな感じだろうと思った。
■ 第1グループ 優先順
- 1-1. 英語
- 1-2. スペイン語
- 1-3. ドイツ語
- 1-4. フランス語
- 1-5. イタリア語
- 2-1. ロシア語
- 2-2. 中国語 繁体字 (華僑、僑生、華人)
- 2-3. 中国語 簡体字
■ 第3グループ ※もっとネット経済が発展してから着手しても遅くはない
- 3-1. ポルトガル語(ブラジルなど)
- 3-2. トルコ語
- 3-3. アラビア語
- 3-4. ヒンディー語
- 3-5. タイ語
- 3-6. インドネシア語
■ 第4グループ 途上国、周辺国、派生語
- ベトナム語
- スウェーデン語
- オランダ語
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- その他の言語
TIPS
- フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語は親戚(ラテン語系列)なので、どれか1言語しっかり翻訳すれば、temporalilyには自動翻訳でもいける。
- 日本語から、トルコ語・韓国語は、同じ膠着語系統なので、temporalilyには自動翻訳でもいけるかも。
- 英語から、ドイツ語は近い。(ゲルマン諸派)
- 繁体字ができたら、簡体字(中華本国)は自動翻訳で十分いける。ただし、Chinaでは広告収益モデルは難しい
- インドネシア語ができたら、タイ語、マレー語、タガログ語は自動翻訳でいけるっぽい
- ロシア語ができたら、ポーランド語は近いかも
- わかりやすい系統図: クリックで拡大できる。
なおここでも日本語はガラパゴスな模様。