2009年3月2日月曜日

売れる技術の作り方

技術だけでは売れるものはできないとよくいわれます。では、足りないものは何なのか?
顧客視点、マネジメント、企画力、営業力・・・書籍もいろいろ出ていますが。

今日は、いくつかのブログで、UI部分やサービス設計にかかわる話がかかれていたのでまとめます。結論としては、自社のゴールを明確にして(なにをもって「まごころ」「やさしさ」とするのかを定める ) → それをユーザーから見える世界から最も「感じられる」ように演出する。になりますが、詳しくは下記。


(1)ゲーム業界のお話
http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/240


・ゲーム技術は全てフェイク技術の積み重ねで成り立っている。
・ゲームの要素技術は、現実にそれが正しいかどうかよりも、「正しいと感じられるかどうか」、すなわち理論的整合性よりも心理的整合性

機械に関わる技術には二つの方向性があるべきだと思う。
■一つは、効率。
いかに安く、いかにコンパクトに、いかに高速に、いかに大量に処理できるかという純粋なマシーンとしての性能の追求である。
効率を追求するという技術は、評価指標がハッキリしているから目標になりやすい。
「業界最大」とか、「世界最小・最軽量」とかが意味を持つ世界である。

■そしてもう一つは、やさしさ
どうすれば気持ちよくその機械を使うことが出来るか、使いたいと思うか、使い続けたいと思うか、を追求していくことである。やさしさとは優しさであり易しさでもある。
今のところその評価指標として広く一般的なコンセンサスが得られているであろうと思うのは、少なくともエンドユーザ向けのUE(ユーザエクスペリエンス)については、なるべく機械の存在そのものを意識せずに済む方が良いとされている。


「よさ」「技術的な優秀さ」よりも、「よく感じられること」「快適さ」のほうが大事なんですね。ユーザーから見える世界を測定して、それを「上手に欺く」こと。虫の良い期待に「応えたように動く」こと。その基準のわずかな差が、売れるか売れないの差なのだろう。関連するエントリーですが、さらに、


(2)ケータイ業界のお話

技術だけでなく真心があることが本当の武器
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20090129

こんな話もあった。
ケータイ業界の開祖の一人であり、元バンダイニュープロパティ事業部部長だった林さんは、今はご自身の会社で、ユーザーサポートをしているのだと言う。

それを聞いて僕は驚いた。

 「社長自らユーザーサポートをされているんですか!?」

 「はい。お客様の苦情に対応するのはね、それ自体コンテンツなんですよ」

そう言われてハッとした。
とても真似できないが、超一流の人というのは、そんなことまで考えて仕事をしているのである。


仕事の成否を決めるのは、数字や分析やスペックや事業計画書であらわされるものではなく、こういった「まごころ」みたいなものなのだろう。バンダイネットワークスはケータイ業界で高い技術力を持つことで有名だが、技術だけでなく「まごころ」があることが本当の武器なのだろう。


こうしてみると、(1)も(2)も、いまのところ客観的な評価指標がない。ある機械をやさしいと感じるかどうかは人それぞれなので、「こうすればやさしくなります」とは断言できない。使う人の立場や習熟度によっても変わってくるし、正解はない。ただ、ゴールを明確にして(なにをもって「まごころ」「やさしさ」とするのかを定める ) → それをユーザーから見える世界から最も「感じられる」ように演出する。...ことがヒントではないかと思った。









 

2 件のコメント:

星野 史歩 さんのコメント...

技術とは関係ない話ですが・・

今週のAERAの体感年収という記事に・・
>「よく感じられること」
>「快適さ」のほうが大事
という、内容がありました。

今の社会のニーズは、
‘心地よさ’なんですかね。。

blogmaster さんのコメント...

結局、サービス業の真の商品は、‘心地よさ’それ自体なんですよね。それぞれ形こそ違えど。

そういえば、会社員時代の「体感」年収は...低かったなあ(笑)。