2009年6月10日水曜日

「ケータイサイト」ビジネスの落日

あと5年でPCからネットをしなくなり、モバイルが当たり前になる(!?)という引用を以前したが、その姿がおぼろげながら見えてきた。ケータイサービスの地位が上がるのかと思いきや、逆の様相でしたというお話。

ポイントは、今の状況でみんながPCサイトをやめて携帯サイトに移行するわけではないという点。

5年以内に、携帯電話でPCサイトが普通に見られるようになり、iPhoneやAndroid携帯で、さくさくPCサイトを見るようになる。誰だって同じ手軽さならば、情報量を抑えた不自由なケータイコンテンツよりも、オープンなPCコンテンツの方がいいに決まっている。

よって、いわゆる現今のケータイサイトは、残念ながらすたれる。ポケベルみたいな過去の遺物になる。PCサイトビューアーwとか言ってたのが自分でも懐かしい。

今それができないのは、(1)通信速度(2)端末対応(3)端末性能(4)パケット代 の4つの壁があるからなのだが、賢い読者のみなさまもおわかりのように、(1)このままWiMaxが普及すれば解決 (2)Android携帯が普及すれば(iPhoneはそのままで)解決 (3)このまま性能アップを重ねれば(AndroidOSは軽いし)解決。(4)が最大の壁だったりするが、定額制の流れは崩れない。いまのパケホの1.5倍以内の値段に落ち着けば解決でしょう。

というわけで、ケータイサイトビジネスはやばいぞ。

「PCは無料でケータイサイトは有料」というビジネスモデルが多いけど、ね、ケータイでPCサイトが普通に見れたら崩壊してしまうのでは? 地図サービス、天気サービス、占いサービス。。。ザッパラスさんとか、どうするんだろ。英辞郎も心配だ。

これからはむしろ、モバイルのTPOで活きる、リッチなウェブサービスが大事であろう。したがってモバイルを考えるに当たって、通信量やページ動作の軽さなどは、考慮の優先順位が下がる。Javascript(Ajax)も使える。逆にPCサイトを作るにときには、なるべくコンパクトなレイアウトにすることが求められるであろう。ついでに、Flashの地位が低下するだろう。


いずれにせよ、これは進化だ。

ガラパゴスの中で今までごまかしてきたメッキがはがれ、再度サービスモデルの構築が必要になるが、既得権にしばられない すべてのPlayerにとっては新たなチャンスである。


p.s.
ケータイサイトが無くなることはなくて、まだ10年ぐらい、軽いページのありがたみがあるうちは残るでしょう。が、いずれにしても時間の問題。

p.s.
昨日、Googleのカンファレンスに行った際にAndroid携帯をいただいたのだが、使ってみて大変衝撃を受けました。






 

1 件のコメント:

星野 史歩 さんのコメント...

知り合いもgoogleのカンファレンスに行ってたようです。

私は、MSで働いていたので・・
どうもgoogleには抵抗があります。

とはいえ・・MS商品もほとんど使ってないのですが。。