インターネット普及以前と以後では、情報の取り扱いが変わる。情報がネットワークに十分に蓄積され、それが一定レベルの検索性を持った今、情報はストックするものではなく、大量にフローさせるものになった。
大量のフローの中から、有用なものをピックアップし、ざっくりと把握し記憶する。それが質に転化するのだ。
昔=インターネット以前は、情報(通常レベル一般レベルから学術レベルまですべて)は図書館に蓄積された。なので足を運んで、実際に本を開いて読むしかなかった。そのため、密度を上げるには、ノートに写すなどの、情報を「濃縮する」作業が、知的作業の大半を占めていた。まさにストックの時代だったのである。
もうひとつ例をあげよう。インターネット黎明期、みんなこぞってブックマーク(お気に入り)を編集していた。サイトの利用は、ブックマークから始めることが多く、そのためいかにブックマークを整理するかが、情報処理・収集作業の肝となっていた。
しかし、いまや、ブックマークの数がどんどん肥大化するにつれ、その整理のほうが手間となった。ブックマークをストックするよりも、その都度、キーワード検索する人の方が多いのではなかろうか。
これからは、情報を濃縮するためには=質を高めるためには、
1 情報ソースをいかに選ぶか
2 その中で検索性を如何に高めるか
3 たくさんの情報を有機的につなげる
4 自分の新しい知見を紡ぎ出す
5 自分から情報を発信する
といったフローが肝要になる。
情報は使い捨てなのだ。
2008年12月11日木曜日
インターネット時代は、ストックよりフロー
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